【Webライター必見】提案文の書き方で受注率は爆上がりする【やりがちなミスも紹介】
提案文を書くのって難しい…どんな提案文を書いたら良いんだろう?
今回は、こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- 【大前提】Webライターの提案文は履歴書のようなもの
- Webライターが提案文を作るときのポイント3つ
- Webライターが提案文でやりがちなミス4つ
- Webライター初心者で提案文に書く実績がない場合は?
この記事を書いている僕は、ブログ歴4年。Webライターに発注することも多々あります。
本記事の執筆者
EXTAGE株式会社 代表取締役|上場企業を含むSEO担当社数は30以上|出版書籍『文章でお金持ちになる教科書』『Webライターが5億円稼ぐ仕組み』
EXTAGE株式会社 ライティング責任者|記事執筆・添削数は累計3000記事以上|Webライター100名以上が在籍する講座を運営
案件応募の際に必要な提案文。ここ1〜2年ほどWebライターを始める人が増えているため、クラウドソーシングなどでは採用枠に対して2倍以上の応募があるのも珍しくありません。そのため提案文が発注者の目に留まらなければ、案件獲得どころか選考対象にすらならない恐れも。
では、どんな提案文を出せば発注者を惹きつけられるのか、気になりますよね。
そこでこの記事では、発注者の観点で「受注率が爆上がりする提案文の書き方」とともに「提案文でやってはいけない事例」も解説します。
【大前提】Webライターの提案文は履歴書のようなもの
大前提として、提案文とは「Webライターが案件に応募する際に提示する文章」のことを指します。アルバイトなどの面接時に持参する履歴書のようなものだと考えてください。
ただしライター案件では基本的に採用面接が無いため、Webライターにとっては「提案文が全て」です。
つまり提案文が上手く作れないと、いくら案件に応募しても採用されません。
いきなり厳しいことを言いましたが、ライターの提案文は似たりよったりな内容のものが多く、採用の決め手になることが書かれているものは少ないんです。
ですので、数ある提案文の中でもキラリと光るものを作れたら、採用率は爆上がりすると言えます。
Webライターが提案文を作るときのポイント3つ
では早速、発注者の心に響く提案文作りのポイントを3つ紹介します。
- 顧客のニーズを考える
- 読みやすさを意識する
- 自分を採用するメリットを提示する
1つずつ詳しく見ていきましょう。
ポイント①顧客のニーズを考える
まず、Web記事は何らかの目的があって作成されるものなので、そこから顧客のニーズを読み取って提案文に反映すれば、間違いなく発注者の心に刺さるものになります。
とはいえ、ニーズを読み取るってなんだか難しそうだし、具体的にどうしたら良いか分からないですよね。やり方としては、最初に募集要項をすみずみまで読み、そこから記事の目的とターゲットを推測してみてください。
たとえば、以下のような感じです。
記事の種類 | 記事の目的 | 記事のターゲット |
---|---|---|
恋愛記事 | マッチングアプリに登録してもらう | 出会いを求めているサラリーマン・婚活中の20代女性 など |
筋トレ記事 | トレーニング器具を買ってもらう | 中年太りが気になり始めた40代男性・モテたい20代男性 など |
金融記事 | 資料請求やサービスの会員登録をしてもらう | 資産運用の方法を探している中堅社会人 など |
そして、自分なら記事を通してどういったアピールができるか考えた結果を、提案文に盛り込んでみてください。たとえば恋愛系記事であれば、こんな感じです。
募集要項を拝見したところ、ターゲットは婚活中の若い女性で、マッチングアプリへの登録を訴求したいのではないかと推測しました。私は過去に5種類のマッチングアプリを使用したことがあり、利用目的別のアプリの選び方や、マッチングに関するトラブルを未然に防ぐ方法などを具体的に文章化できます。
「考えたニーズが見当違いだったらどうしよう」と思われるかもしれませんが、当てにいくことが目的ではありません。
自分の頭で考えを組み立てて、表現することが大切なのです。
ポイント②読みやすさを意識する
また、読みにくい提案文はスルーされる恐れがあるため、見た目にも気を配りましょう。読みやすい提案文を書ける人は、それだけでポイントが高いです。
読みやすさがアップするポイントとしては、以下の3点が挙げられます。
読みやすくするために意識するポイント
- 簡潔に書く
- 項目ごとにまとめる
- 【】や箇条書きを使う
とくに意識してほしいのは、簡潔な文章にすること。要点がまとまっていないダラダラと長い文章は読みにくく、分かりにくいです。また、発注者は興味のあるところだけを読むこともあるので、どこに何が書いてあるかを明確にしておくと良いでしょう。
パッと見た時に「読みやすそう」と印象を持たれるかどうかは、とても大切なポイントです。
ポイント③自分を採用するメリットを提示する
また、発注者のメリットとなる要素を提案文に盛り込むと、採用率がグッと上がります。
たとえば、
- 即日対応ができる
- 図解が作成できる
- WordPress入稿ができる
- ほかのジャンルも書ける
- 30分以内にレスポンスが可能
など。
なかでも、即日対応できることやレスポンスが早いことは、発注者にとって十分なメリットになります。とはいえ、「迅速な対応を心掛けます」程度の記載だと当たり前すぎて、ぶっちゃけ弱いです。
そのため「ご依頼いただけたらすぐに着手可能です」や「ご連絡いただきましたら遅くとも30分以内に返事をします」などメリットを具体的に提示すると、ほかのライターとの差別化が図れます。
Webライターが提案文でやりがちなミス4つ
続いて、Webライターが提案文でやりがちなミスを4つ紹介します。
- 初心者・未経験と記載する
- フォーマット通りに書いていない
- アピールするところが違う
- コピペ感まる出しのテンプレートを使っている
どれも「あるある」なので、気をつけてくださいね。では、順番にチェックしていきましょう。
ミス①初心者・未経験と記載する
まず、募集要項に「初心者歓迎」の記載があるからといって、提案文に「初心者です」と書いてはいけません。
保険のつもりでつい書いてしまいがちですが、そもそも提案文とは、自分のアピールポイントを書くものです。「初心者」というのは、アピールすることでは無いですよね。
クライアントに自分を売り込む場である提案文に、「初心者だからできないかもしれないけど許してね」と匂わせるのは逆効果ですし、数ある応募の中からわざわざ初心者を選ぶメリットはどこにもありません。また、「未経験」と書くことに関しても同様です。
繰り返しにはなりますが、提案文で大切なのは「自分に何ができるか」を書くこと。たとえば納期厳守、入念なリサーチ、書籍を用いた勉強など、初心者でもできることは数多くあります。
初心者、未経験発言は絶対ダメです!
ミス②フォーマット通りに書いていない
次に、募集要項に応募文のフォーマットが提示されている場合は、必ずそのフォーマット通りに回答しましょう。
「フォーマットって何?」と思われるかもしれませんので例を挙げると、募集要項内の以下のような記載のことです。
募集フォーマットの例
■応募について■
執筆をご希望される方は、以下の内容をお送り下さい。
- 簡単な自己紹介
- 作業可能な曜日
- 1日の作業時間
- 1週間で納品できる本数
こういった時はあいさつ文のすぐ下にフォーマットに対する回答を書き、そのあとにPR文を書きましょう。具体例を挙げると、こんな感じです。
フォーマットがある場合の提案文の例
初めまして。Webライターの〇〇と申します。
この度は御社の募集要項を見て、ぜひお仕事させていただきたいと思い応募させていただきました。
まずはご指定の項目について回答いたします。
【簡単な自己紹介】
~~~
【作業可能な曜日】
~~~
フォーマットは、いわばクライアントからの依頼事項なので、それを無視するのは論外です。そんなことをしたら「募集要項を読まずに、とりあえず応募しました」と公言しているようなもの。その時点で選考対象外となるのは間違いありません。
また、フォーマットに対する回答の前に経歴やPR文を書くのも避けてください。相手の都合を無視して自分の言いたいことを主張するようなものだからです。
自分の書きたいことを優先せず、クライアントファーストを心掛けてくださいね。
ミス③アピールするところが違う
また、意外と多いのが「アピールポイントが違う」ケースです。
経歴ばかりをアピールして発注者に対するメリットについて言及していない、などが典型的な例です。いくら素晴らしい経歴があっても、発注者に貢献する姿勢がなければ意味がありません。
発注者が提案文で知りたいことは、おおむね以下の5点です。
- 誠実な人柄か
- 文章力があるか
- 読み手に配慮できるか
- 納品できる本数が多いか
- 自社にメリットがあるか
まずは上記の5点をメインにアピールし、経歴はおまけ程度と考えると良いでしょう。
ちなみに、納品できる本数は多い方が有利です。似たような提案文の内容でも、1週間に1本しか納品できない人と、1週間で3本納品できる人がいたら、間違いなく後者を選びます。
ぶっちゃけ多くのライターとやり取りするのは手間がかかるので、できれば避けたいというのが本音です。
ミス④コピペ感まる出しのテンプレートを使っている
なお、提案文はテンプレートをそのままコピペするのではなく、その都度案件に合わせてアレンジしてください。また、ほかのクライアントに送った提案文の宛名だけを変えたパターンもNGです。
そもそも、どこにでも出せるようなテンプレートにはクライアントの心に響く要素が全くありません。また、コピペとまるわかりなテンプレートを使いまわしている人は、自分の手間を省くことだけを考えていると分かります。それは、根本的な「クライアントに貢献する姿勢」が欠けている証拠。つまり、コピペと分かった時点でアウト確定です。
テンプレートはあくまで見本。募集要項をきちんと確認し、オリジナリティを加えた提案文を作るようにしましょう。
提案文は当たり障りのないものではなく、独自性のあるものを作りましょう。
Webライター初心者で提案文に書く実績がない場合は?
そもそも初心者だと、提案文に書けるライター実績がなくて困りますよね。そんな場合は、以下の3つの対策をとってみてください。
- 経験や知識を書く
- サンプル記事を書く
- ブログを始める
少し時間はかかりますが、仕事を取るための大切なステップなので頑張りましょう!
では、1つずつ解説していきますね。
①経験や知識を書く
まず、できるだけ案件に見合った経験や特技、知識のあることを提案文に書きましょう。あなたが実際に経験したことは貴重な情報(一次情報)で、ライティングに活用できるものだからです。
提案文に盛り込む経験・特技の例
- DIYが好き
- 時短料理が得意
- ギャンブルに詳しい
- 子育ての経験がある
- 企画営業の経験がある
- FXや株の運用経験がある
- 塾講師や家庭教師の経験がある
なお、発注者の会社概要や運営サイトに関連する分野の知識があれば、追記しておくと良いでしょう。例を挙げると、以下のような感じです。
発注者が運営するサイト | 関連する知識や経験 |
---|---|
IT関連サイト | システム開発経験がある など |
転職サイト | 会社の採用担当をしていた経験がある など |
女性の悩み解決サイト | 離婚経験がある など |
持っているものはすべて活用するつもりで提案してみてくださいね。
②サンプル記事を書く
また、顧客が求めているジャンルのサンプル記事を書いてみるのも1つの手です。
とはいえ、何千文字も書く必要はありません。募集要項のテーマに沿って、構成・導入文・見出し1つ分(300文字ほど)の文章があれば十分です。そうすることで、基本的なライターとしてのスキルに加えて「案件に対する熱意」が発注者に伝わるのもメリット。
さらに提案のたびにサンプル記事を書いていれば、必然的にライティングが上手くなるので、おすすめの方法です。
なお、サンプル記事を書くならポートフォリオを作るとさらに受注率がアップします。
初心者だからこそ手間を惜しまず、全力で案件を取りに行きましょう!
③ブログを始める
ちなみにWebライターなら、ブログを始めるのもおすすめです。なぜならブログを運営すると、以下のスキルが自然と身につくから。
- SEOの知識がつく
- KW選定ができるようになる
- 読者の心に響く文章が書けるようになる
- 読者ファーストな記事が作れるようになる
どれもWebライターをする上で強力な武器になるスキルですし、ブログがあればポートフォリオにも使えます。
さらに、アフィリエイトブログにすればWebマーケティングのノウハウも同時に学べ、商品が売れたら報酬が発生するというオマケつき。
Webライター+ブロガーは、控えめに言ってコスパ最高です。
まとめ:「このWebライターと仕事がしたい」と思わせる提案文を作ろう!
今回は、受注率が爆上がりする提案文の作り方とやりがちなミスについて解説しました。
本記事の要約
- 【大前提】Webライターの提案文は履歴書のようなもの
- Webライターが提案文を作るときのポイント3つ
- 顧客のニーズを考える
- 読みやすさを意識する
- 自分を採用するメリットを提示する
- Webライターが提案文でやりがちなミス4つ
- 初心者・未経験と記載する
- フォーマット通りに書いていない
- アピールするところが違う
- コピペ感まる出しのテンプレートを使っている
- Webライター初心者で提案文に書く実績がない場合は?
- 経験や知識を書く
- サンプル記事を書く
- ブログを始める
とはいえ、提案文は案件を獲得するためのものですので、あくまでも入口です。案件がとれたら良い記事を書いて、継続案件につなげましょう。
クライアントの期待に応え、継続的に価値提供ができるWebライターを目指して頑張ってくださいね。