【SEOのキホン】検索意図の読み取り方や調べ方をめちゃくちゃ詳しく解説します
検索意図って何?検索意図を読み取る方法とかあるの?
今回は、こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- SEOと検索意図の関係性
- SEOに欠かせない検索意図の調べ方
- 検索意図を読み取るヒント
- 検索意図をふまえたSEOコンテンツの作り方
この記事を書く僕は、個人・法人向けのSEOコンサルティングやメディアの集客力強化などを行う会社を経営しており、これまでたくさんのお客様にご満足いただいています。
本記事の執筆者
EXTAGE株式会社 代表取締役|上場企業を含むSEO担当社数は30以上|出版書籍『文章でお金持ちになる教科書』『Webライターが5億円稼ぐ仕組み』
EXTAGE株式会社 ライティング責任者|記事執筆・添削数は累計3000記事以上|Webライター100名以上が在籍する講座を運営
SEOはWebページを検索上位に表示するための施策ですが、中でも検索意図の読み取りは基本です。というのも、Googleは読者満足度の高い記事を評価するからなんですね。そのためには、読者の検索意図に沿った記事を書くのがマスト。
とはいえ、どうやって検索意図を読み取れば良いのか分からない人は多いでしょう。
そこで本記事では、検索意図とSEOの関連性や、検索意図を読み取る方法を紹介します!「そもそも検索意図って何?」という人にも分かりやすくまとめているので、ぜひ参考にしてください。
【前提知識】SEOと検索意図の関係性
まずは前提知識として、SEOと検索意図の関係性について解説します。
そもそも検索意図とは、読者がGoogle検索をする目的のこと。人は、何か知りたいことがあったり、解決したい悩みがあったりするときにWeb検索をします。例えばこんな感じ。
読者が検索する目的(検索意図) | 読者が検索する言葉(KW) |
---|---|
WordPressの設定方法が分からない | WordPress 設定方法 |
東京駅周辺のラーメン屋を探している | 東京駅 ラーメン |
Googleは読者のためになる記事や、読者満足度の高いコンテンツ(記事)を高く評価すると言われています。なので、検索上位を獲りたいなら、読者の検索意図を満たす記事を作るのが必要不可欠。上の例だと、「WordPressの使い方・設定方法を解説する記事」や「東京駅周辺のおすすめラーメン店を紹介する記事」などが読者にとって有益な記事と考えられます。
SEO効果を高めるためには、読者の検索意図を読み取り、ニーズに応える必要があるんですね。
他にもSEOに有効と言われている施策はたくさんあるものの、最優先すべきなのは読者満足度の高い記事を書くことです。なので、読者の検索意図を読み取るのは始めの一歩。SEO効果を高めたいなら、とことん読者ファーストな記事を書きましょう。
読者ファーストな記事とは
話の流れ・内容、疑問の解決策、情報の網羅性などすべてにおいて読者目線で書かれたもの。
なお、以下のコンテンツでは検索意図の読み取りがどれほど重要なのかを解説しています。10分ちょっとで学習できるので、本記事を読みながら聞いてみてください!
SEOに欠かせない検索意図の調べ方
次に、検索意図の調べ方について解説します。
- キーワードを決める
- サジェスト・関連キーワードをチェックする
- バーティカル・ユニバーサル検索に注目する
- 上位10記事から読者のニーズを掴む
①キーワードを決める
まずは狙うべきキーワードを決めましょう。ここで言うキーワードとは、記事の上位表示を狙う検索ワードのこと。当然ながらキーワードが決まっていなければ、検索意図を調べられません。キーワードは、Webサイトのテーマや紹介したい商品・サービスなどから選出します。
例えば「筋トレ」がテーマのブログなら、こういったキーワードが考えられます。
「筋トレ」 のキーワード例
- 筋トレ メニュー
- 筋トレ 初心者
- 筋トレ 食事
- 筋トレ ダイエット
これらの中から、記事を書くキーワードを1つ決めて検索意図を深掘りしていきます。
なお、以下の動画ではブログで月5万円稼げるキーワードを32個紹介しています。あなたがアフィリエイトブログを始めようとしていたり、ブログで収益化を狙っていたりするならこちらもご覧ください↓
②サジェスト・関連キーワードをチェックする
キーワードが決まったら、サジェストキーワードや関連キーワードをチェックしてみましょう。
サジェスト・関連キーワードとは?
- サジェストキーワード:検索窓に語句を入れたときに表示される候補キーワード
- 関連キーワード:検索した語句に関連がある・連想されるキーワード
例えば「ダイエット 二の腕」というキーワードをGoogleの検索窓に打ち込むと、このようにサジェストキーワードが表示されます。
また、検索結果の画面を一番下までスクロールすると、関連キーワードが確認できます。
サジェストキーワードや関連キーワードに「即効」「1日」「1週間」などの言葉が多いことから、二の腕を細くする方法の中でも「すぐに成果が出て、即効性のあるもの」が求められているのが分かります。
このようにして、検索意図を深掘りしていきましょう。
③バーティカル・ユニバーサル検索に注目する
また、バーティカル・ユニバーサル検索に注目するのも一つの手段です。
まずバーティカル検索とは、検索した際、検索窓の下に表示されるメニューバーのこと。例えば「スクワット」と検索した場合、検索窓の下に以下のメニューバーが表示されます。
このメニューバーが表示される順番は、検索時に入力した言葉によって変わります。上の画像(スクワット)の場合、一番左側に動画が表示されているので、スクワットの正しいやり方やフォームの動画を見たい人が多いと推測できます。
そしてユニバーサル検索とは、検索結果にWebページ以外の動画や画像といったコンテンツが表示されること。試しに「ソーダストリーム」で検索すると、こちらのような画面が出てきます。
検索された語句から、ソーダストリームが欲しい・買いたいという読者の検索意図が読み取れるので、検索結果に商品画像が表示されたと推測できます。
④上位10記事を分析し読者のニーズを掴む
そして、上位10記事の内容を分析して読者のニーズを掴むのも大切。というのも、Google検索で上位表示されている記事は基本的「読者の検索意図を満たしている」と評価されているものだからです。なので、それらに書かれている内容を調べれば、読者が求めている情報が推測できるということ。
やり方は、シークレットモードでキーワードを入力し、上記10記事のタブを開いて内容を見ていくだけ。シークレットモードは、Google Chrome画面の右上点3つをクリック→「新しいシークレットウィンドウ」をクリックすると開けます。
シークレットモードでブラウザを起動したら、キーワードを入力して検索しましょう。例えば「アパート 仲介手数料」の場合、まずは上位10記事はどういった構成の流れになっているかをチェックします。そして、アパートの仲介手数料の相場や値引き交渉はできるかなど、仲介手数料についてどんな解説をしているのか細かく見ていきます。
検索上位に表示されている記事を細かく分析すると、読者の求めていることが予測できるでしょう。
検索意図を読み取るヒント!4つの検索クエリ
次に、検索意図を読み取るヒントとなる「検索クエリ」について説明します。検索クエリとは、読者がGoogleの検索窓に入力した言葉のことです。そう聞くとキーワードと混同しそうですが、この2つは似て非なるもの。
例えば読者が検索窓に「二の腕を簡単に細くする方法」と入力した場合、検索クエリとキーワードはそれぞれ以下の通りです。
検索クエリとキーワードの違い
- 検索クエリ:二の腕を簡単に細くする方法
- キーワード:二の腕・細くする・方法・簡単
こんな感じで、検索クエリは読者の入力した言葉(文章)そのものを指すのに対し、キーワードは検索エンジンが記事を探す際のヒントとなる言葉というイメージですね。
ちなみに、検索クエリは以下の4つに分類されます。
- 「知りたい」を表すknowクエリ
- 「行きたい」を表すgoクエリ
- 「行動したい」を表すdoクエリ
- 「買いたい」を表すbuyクエリ
選定したキーワードがどのクエリに該当するかを考えると、さらに読者ニーズを深掘りできます。では、それぞれのクエリについて詳しく見ていきましょう。
①「知りたい」を表すknowクエリ
まずknowクエリは、読者が何か知りたいことがあるときに使われるもの。読者が「キウイ 栄養素」と検索窓に打ち込んだ場合、「キウイにはどんな栄養素が含まれているのかを知りたい」という検索意図が読み取れます。
この悩みを解決するために必要な要素は、以下のようなものだと推測できます。
- キウイに含まれる栄養素の説明
- オススメの食べ方
- こんなときにキウイがおすすめ!といった豆知識
さらに、キウイに含まれる栄養素は体にどんな効果をもたらすのか、実際に食べて体に起こった変化など、実体験を交えながら解説すると、より説得力が増すでしょう。
②「行きたい」を表すgoクエリ
次にgoクエリは、読者がWebサイトを探していたり、目的地までの道順を調べたりするときに使われるものです。読者が「月島 もんじゃ」と検索窓に打ち込んだ場合、検索トップにGoogle マップが出てきて、こちらのように様々なもんじゃ焼き屋さんの店舗情報がマップ上に表示されます。
また、goクエリは別名「指名検索(サイト・建物など特定の何かを検索すること)」とも呼ばれており、読者の検索意図が明確なのが特徴。読者はそのマップ上のお店の口コミや営業時間などの情報を見て行き先を決める可能性が高いです。なのでgoクエリには、SEOよりMEOの効果を高める施策が有効といえます。
MEOとはMap Engine Optimizationの略で、Google マップでの掲載順位を上位にさせる施策のことです!
MEO効果を高めるために有効と言われているのが、Googleマイビジネスを使う方法。これに登録している会社や店舗はGoogleマップで上位表示される可能性が高いとされており、MEOに取り組むと次のようなメリットがあります。
MEOに取り組むメリット
- 口コミを集めると認知度が高まる
- 自社サイトや店舗が検索上位に表示される
- 費用対効果が高い(月数万円程度から始められる)
ちなみに店舗などの指名検索の場合、MEOで上位に表示されるのは3つです。そのため、上位表示を狙えればお店へのアクセスも期待できるでしょう。
③「行動したい」を表すdoクエリ
そしてdoクエリは、読者が何か行動したいときに使われるものです。例えば、「外構 見積」の場合、外構工事を検討しているので外構業者の見積りが欲しいという検索意図が読み取れます。この悩みを解決するには、外構工事の見積方法や外構工事の一括見積りサービスを紹介した記事が必要です。
なお、doクエリで検索する読者は、何らかのアクションを起こしたいと思っているので、テーマによってはコンバージョン率が高い傾向にあります。
コンバージョン(CV)率とは
商品購入・会員登録など成約に結びつけること。成約率とも呼ばれる。
記事内で資料請求の方法紹介や体験レッスンの申し込み案内などをしているなら、読者が行動を起こしてくれる可能性が高いということですね!
コンバージョン率を上げるために「読者はどうしたらアクションを起こしてくれるのか?」「サイト内の成約への導線はスムーズか?」などを考える必要があるでしょう。
④「買いたい」を表すbuyクエリ
最後にbuyクエリは、読者が何かを買いたいときに使われるものです。例えば「掃除機 コードレス」の場合、コードレス掃除機を買いたいとの検索意図が読み取れます。
悩みを解決するためには、いくつかのコードレス掃除機の口コミや搭載機能の比較をして、商品ページに誘導すると良いでしょう。さらに、商品を購入したら得られるメリットを書くことで、doクエリ同様コンバージョン率が高まります。
コードレス掃除機がもつメリットの例
- 持ち運びしやすい
- コンパクトで収納の場所を取らない
- コードを気にせずスムーズに掃除ができる
- オシャレなデザインのものが多くインテリアに馴染みやすい
「したい」を表すdoクエリの延長に、buyクエリがあると覚えておきましょう。
検索意図をふまえたSEOコンテンツの作り方3ステップ
最後に、検索意図をふまえたSEOコンテンツ(記事)の作り方を3ステップで解説します。
- 読者が求めている要素を洗い出す
- 読者ニーズを盛り込んだ構成を作る
- SEOライティングを意識して記事を書く
ステップ①読者が求めている要素を洗い出す
まず、キーワードをもとに記事を書く前に読者が抱えている疑問や、求めている要素を箇条書きで洗い出しましょう。
例えばキーワードが「ソロキャンプ テント」の場合、こんな感じです。
「ソロキャンプ テント」がキーワードの場合
- ソロキャンプで使うおすすめのテントを知りたい
- 1人用のテントとかあるの?
- 価格相場はいくらだろう?
あわせて、キーワードを検索窓に打ち込み「サジェスト・関連キーワード」や「バーティカル・ユニバーサル検索」も参考にしながら、読者の検索意図を読み取っていきます。
ステップ②読者ニーズを盛り込んだ構成を作る
次に、洗い出した要素をわかりやすく並び替えて記事の構成を作ります。この際、タイトルや見出しにキーワード(関連キーワード)を入れるのがポイント。ただ、読者が不自然と感じるほどキーワードを詰め込んではいけません。SEOを狙った結果、読者のユーザビリティを下げてしまうのは本末転倒だからです。
特に初心者がやりがちなので、注意してくださいね!
ちなみに構成は、基本的にPREP法を意識して作ればOK。
PREP法とは?
Point(結論)・Reason(理由)・Example(具体例)・Point(結論)の4段階で文章を書く手法。結論を先に書くため、理解しやすく説得力のある文章ができる。
さきほどの「ソロキャンプ テント」のキーワードでテントの購入を訴求する記事を書くなら、こんな感じです。
- 結論|ソロキャンプには「ドーム型のテント」の購入をおすすめです!
- 理由|なぜなら、1人で簡単に設置できてコスパの良いものが多いからです。
- 具体例|僕もドーム型のテントを使ってソロキャンプを楽しんでいます。
- 結論|ドーム型テントを買ってソロキャンプを楽しみましょう。
さらに、実際に使ったドーム型テントのレビューや、いくつかおすすめのドーム型テントを紹介するなどして内容を肉付けしていきます。また、読者の疑問を解消するだけでなく、商品を購入したらどんな生活が送れるようになるかなど、未来を感じさせるような内容を書くとより売れやすいでしょう。
レビュー記事の書き方は、こちらの記事で詳しく解説しています。良かったら参考にしてみてください↓
ステップ③SEOライティングを意識して記事を書く
構成ができたら、SEOライティングを意識しながら記事を書いてみましょう。SEOライティングとは、読者ファーストでありながらGoogleにも評価される施策を盛り込んだライティング手法のこと。Web上に文章を書くなら絶対におさえておきたいスキルです。
具体的には、以下のような点を意識してください。
- 結論から書く
- URLにキーワードを含める
- 客観的かつ具体的なデータを入れる
- 代名詞を使わない(あれ、これ、それなど)
- 目次を見ただけで書いている内容が分かる
なお、SEOライティングのコツについてはvoicyで音声配信していますので、こちらもぜひ聞いてみてください↓
まとめ:SEOに欠かせない検索意図を読み取って読者の悩みを解決しよう
今回は、SEOと検索意図の関係性や検索意図の調べ方について解説しました。
本記事の要約
- SEOと検索意図の関係性
- SEOに欠かせない検索意図の調べ方
- 1.キーワードを決める
- 2.サジェスト・関連キーワードをチェックする
- 3.バーティカル・ユニバーサル検索に注目する
- 4.上位10記事を分析し読者のニーズを掴む
- 検索意図を読み取るヒント!4つの検索クエリ
- 1.「知りたい」を表すknowクエリ
- 2.「行きたい」を表すgoクエリ
- 3.「行動したい」を表すdoクエリ
- 4.「買いたい」を表すbuyクエリ
- 検索意図をふまえたSEOコンテンツの作り方3ステップ
- 1.読者が求めている要素を洗い出す
- 2.読者ニーズを盛り込んだ構成を作る
- 3.SEOライティングを意識して記事を書く
繰り返しにはなりますが、検索意図の読み取りはSEOに欠かせない要素の一つ。とはいえ、難しく考える必要はありません。一番大切なのは、読者の検索意図を読み取るために試行錯誤することです。それを繰り返していれば、徐々にコツが掴めてくるでしょう。
今回紹介した内容をしっかりと理解して、読者の心に響く記事を作ってくださいね!