Kindle出版は儲かる!印税はオマケと考えれば見えてくる本当の稼ぎ方
Kindle出版って儲かるの?
印税が高いって聞いたことはあるけど、どのくらい稼げるんだろう?
今回は、こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- Kindle出版の印税の仕組み
- Kindle出版で儲けるためには収益化の導線が必要
- 売れるKindle本の作り方
- 継続的にKindle本で儲ける方法
- さらに儲かるKindle出版のテクニック
本記事の執筆者
EXTAGE株式会社 代表取締役|上場企業を含むSEO担当社数は30以上|出版書籍『文章でお金持ちになる教科書』『Webライターが5億円稼ぐ仕組み』
EXTAGE株式会社 ライティング責任者|記事執筆・添削数は累計3000記事以上|Webライター100名以上が在籍する講座を運営
Kindle出版と言えば、印税で儲けるというイメージが強い人が多いのではないでしょうか?
確かにKindle本の印税率は紙の本と比べて高いですが、ぶっちゃけ印税だけで毎月数十万円の収益を出すのは難しいです。
Kindle出版で儲けるためには、「ほかに収益化できる何か」につなげるのが大切。
大きく稼いでいる人は、ほぼ全員この方法を使っています。
とはいえ、「ほかの収益って何?具体的にどうしたらいいの?」と思いますよね。この記事では、そのあたりを具体的に掘り下げていきます!
【大前提】Kindle出版の印税はお小遣い程度
大前提として、Kindle本の印税はお小遣い程度と思っておいてください。
Kindle出版の印税の仕組み
そもそもKindle本の印税率は、以下の2種類です。
- 35%
- 70%
印税率は条件によって変わり、どちらも税抜価格をベースに算出されます。
35%の条件
- 希販売価格を99円~20,000円に設定する
70%の条件
- Amazon独占販売にする
- KDPセレクト(※)に登録する
- 希望販売価格を250円~1,250円に設定する
(※)KDP セレクトは、Kindle 本の 90 日間の無料プログラムです。このプログラムでは、Amazon および Kindle のキャンペーンによって、より多くの読者を獲得することができます。
印税率70%の最高値1,250円でKindle出版した場合、1冊の印税は以下の通り。
1,136(税抜価格)円 × 70% = 795円
仮に毎月10冊売れたとしたら、収益額は7,950円になります。
読み放題でも印税は発生する
Kindle本には「Kindle Unlimited」という読み放題のサービスがあります。
読み放題だと「印税が入らない」と思うかもしれませんが、実は読まれたページ数に応じて印税が発生するんです!
その理由は、Kindle Unlimitedの利用料の一部が「KDPセレクト登録者( 印税を70%にする条件 )」に分配される仕組みになっているから。
1ページごとの印税は、サービスの登録者数によりますが、おおむね0.5円程度です。
つまり、200ページのKindle本を全ページ読んだ人が20人いたとしたら、印税は以下のようになります。
0.5円 × 200ページ × 20人 = 2,000円
読み放題でも損はしないということですね。
Kindle出版が儲かる3つの理由
印税がお小遣い程度だとしても、Kindle出版が儲かる理由は3つあります。
- ブランディングに役立つ
- Amazonが集客してくれる
- 大きな収益への導線ができる
1つずつ解説していきますね。
①ブランディングに役立つ
まず、Kindle本が部門で1位をとると知名度が上がります。ただの一般人でも、〇〇ランキング1位を獲った瞬間「売れた本の著者」になれるんです。
また有料版でカテゴリー1位を獲得すれば、商品詳細ページに「ベストセラー」のリボンが表示されるようになります。
Amazonのランキングは1時間ごとに更新されますので、ぶっちゃけ1位をキープするのは難しいです。しかし「1位になった実績」は、ブランディングに超有効です!
たとえば、以下のような肩書が手に入ります。
- Kindle新着ランキング1位獲得
- Kindle売れ筋ランキング1位獲得
- Kindleストアの複数部門で1位獲得
ブログのプロフィール欄に載せても良いですし、セミナーなどを開く場合も、この肩書は非常に強力です。
Amazonで1位を獲った経歴は、間違いなくあなたをブランド化してくれます!
②Amazonが集客してくれる
次に、Kindle出版の大きなメリットとして、Amazonがあなたに代わって24時間365日宣伝してくれることが挙げられます。
モノを売る時に一番難しいのが「集客」です。たくさんの人にアピールするためには宣伝が欠かせませんし、宣伝するためには広告費や労力が必要ですよね。
しかし、AmazonはKindle本が売れなければ利益が出ないので、無料で宣伝を行ってくれるのです。
いわばAmazonという巨大なマーケットが味方についてくれるようなもの。
Amazonは購買意欲の高いユーザーがアクセスするサイトですので、こんなに心強いことはありません!
③大きな収益への導線ができる
Kindle本は「売るもの」ではなく、「多くの人にあなたを知ってもらうための場所」だと考えましょう。
たとえば、あなたがアフィリエイトブログを運用しているなら、本の読者がブログを訪問してアフィリエイト商品を買ってくれるかもしれません。
また、Kindle出版の経験を基に、出版方法を教える教材も作れます。もっと稼ぎたいなら、サロンの運営や、コンサルティングに展開させるのもアリ。
Kindle出版は、様々なビジネスにつなげられるのです!
逆に、そういったことを考えずに次々とKindle本を出版しても意味がありません。
儲かるKindle本を出版する7つのステップ
Kindle出版で儲けるためには、たくさんの人に認知されることが大切なので、以下の7ステップに沿って本を作ってみてください。
- 収益の導線を考える
- 収益化方法に合ったカテゴリーを選定する
- 競合のチェックとKW選定
- 読者のニーズ+αで信頼を得る
- 表紙に力をいれる
- 購入者特典をつける
- 新着ランキングでスタートダッシュを狙う
とはいえ、具体的にどうすれば良いのか分からないですよね。
これから1つずつ解説していきます!
①収益の導線を考える
いきなり厳しいことを言いますが、「なんとなく」本を作っても儲かりません。まずは「どんな目的でKindle出版するか」を考えてください。
仮にアフィリエイトブログへの誘導が目的なら、本の中にブログへのリンクを張れば良いでしょう。
さらに大きく稼ぎたい場合は、オリジナル商品の販売につなげることをおすすめします。
たとえば、コンサルティングの販売などを最終目的にすると、収益は爆上がりします。
そのためには、あなたのファンになってもらうのが重要なので、あなたの人間性や考え方を知ってもらう必要があります。しかし、1冊の本に全部つめ込むのは不可能ですよね。
そこで有効なのが、本の中に公式LINEやメルマガに誘導するパートを仕込んでおくこと。そうすれば読者と交流する場所ができるので、あなたのことを深く知ってもらえます。
Kindle本をきっかけとして、あなたの商品を買ってくれるファンを作りましょう!
②収益化方法に合ったカテゴリーを選定する
ちなみにKindle出版ではカテゴリーを2つ設定できるのですが、カテゴリーの選び方にもコツがあります。
そのコツはこちらの2点。
- 自分の収益方法に合っている
- ユーザーのニーズにフィットしている
たとえば最終目的が「ブログノウハウを教えるオンライン講座の受講者獲得」なら、以下の2つのように、目的と関連性があるものを選んでください。
- Kindleストア>Kindle本>ビジネス・経済>オンラインマーケティング
- 本>コンピュータ・IT>SNS・ブログ
なお、カテゴリーを選ぶ際は、以下の2点に注意が必要です。
- ライバルの強いカテゴリーは避ける
- ニッチカテゴリーと、少し範囲を広げたカテゴリーを狙う
カテゴリーには様々な種類があり、出版数が多いものや、ライバルが強いカテゴリーで自分の本を目立たせるのは至難の業です。
かといってマイナーなカテゴリーを選んでしまうと、誰の目にも留まらない可能性も。
ライバルが登録しているカテゴリーや、そのカテゴリー内の商品数を調査して最適なものを選んでくださいね。
③競合のチェックとKW選定
また、ライバルに勝つためには、競合のリサーチが欠かせません。
売れている本を実際に読み、レビュー内容もあわせてチェックすると、読者がどんな情報を求めているのかが分かります。
その中から、競合が出していない情報を見つけてあなたの本に盛り込みましょう。
ちなみにKindle出版では、管理画面でKWを7つ設定できます。
そのため、選んだカテゴリーのユーザーが興味をもつKWを最低7つは準備しておきましょう。
もちろん、本のタイトルにKWを入れることも必須。
とはいえ、7つ全部をタイトルに入れるのは無理があります。
メインKWを2~3個に絞ってタイトルに入れ、残りはサブKWとして説明文などに盛り込むと良いです。
④読者のニーズ+αで信頼を得る
続いて本の内容についてですが、読者が求めている情報のほかに、プラスαの価値をつけると最後まで読んでもらいやすいです。
たとえば、
- 筋トレの本であれば、「この筋肉を鍛えれば、電車で吊り革を持たなくても平気で立っていられるようになる」
- コミュニケーション術の本であれば、「自然と人に好かれるようになり、生きるのが楽になる」
など、読者が具体的に未来を想像できるような描写をつけ加えてあげましょう。
重要なのは、読者の信頼を得ることです。
「この人の言うことは信じられる」と思ってもらえれば、「この人がすすめる商品を買いたい」という気持ちに発展させるのに、それほど時間はかかりません。
⑤表紙に力を入れる
Kindleストアでは表紙とタイトルだけが表示されるので、目を引く表紙が不可欠です。
どんなに素晴らしい内容でも、表紙で読者の心をつかまないと読んでもらえません。
表紙では、以下のポイントをおさえるようにしてください。
- 一覧の中で目を引く何かがある
- パッと見ただけで本のテーマが分かる
- 得られる効果が分かりやすく書かれている
自分で作っても良いんですが、思い切って外注するのも1つの方法です!
⑥購入者特典をつける
たとえ無料で読める本でも、何らかの価値がなければ誰も読んでくれません。
そこで分かりやすくお得感を与え、興味を持ってもらう方法として有効なのが購入者特典です。
中身を読まないと手に入らないもの、読者が喜ぶものを特典につけましょう。
以下は一例ですが、読者が価値を感じる物であれば、なんでもOKです。
- ブログの限定記事
- 音声ファイル
- 非公開動画
ブログノウハウについての本ならブログテンプレート、自己啓発本なら行動チェックリストなど、狙っている読者層によって価値を感じるものは様々です。
読者の気持ちになって考えてみてくださいね!
⑦新着ランキングでスタートダッシュを狙う
Kindle本は、出版後30日間でたくさん売れると「新着ランキング」に入る可能性があり、新着1位を獲得すれば「話題性のあるコンテンツ」として認識されやすくなります。
このチャンスを逃さないために、あらかじめほかの出版者と交流を深めておき、相互レビューできるような関係性を築いておくと良いでしょう。
そのほか、
- LINE
- ブログ
- YouTube
など、あなたが運営しているすべての媒体で、Kindle出版したことを宣伝してください。
出版する前から「Kindle本の出版予定がある」と、ほのめかしておくのも良いですよ!
Kindle出版で継続的に儲ける3つの方法
せっかくKindle本を出すなら、いつまでも売れ続ける本にしたいですよね。
そこで、Kindle本を継続的に売るための方法を3つ紹介します。
- SNSで読者をゲットする
- Kindleストアの検索エンジン対策をする
- 無料販売を活用する
それでは、詳しく見ていきましょう!
①SNSで読者をゲットする
新しい読者をゲットし続けるためには、SNSで定期的にKindle本の宣伝をしてください。
とはいえ、「明らかに宣伝」と分かる内容を何度も発信すると嫌がられる可能性もあります。
さりげなくアピールするなら、以下の方法が良いでしょう。
- 収益報告
- 固定ツイートやプロフィールページの活用
- 「おかげ様で部門1位を獲得しました」などのお礼
中でもおすすめなのは、お礼の発信です。
お礼を言われれば、購入者は感謝されて嬉しいですよね。それに加えて、「売れている=有益な本」と思われるため、新規フォロワーが購入してくれる可能性もあります。
②Kindleストアの検索エンジン対策をする
Kindleストアの検索エンジン対策とは、Kindle本のKWを定期的に見直すことです。
適切なKWをKindleの管理画面で設定しておけば、 Kindleストア内を検索した時に検索結果上位に表示されやすくなり、結果的に本が読まれる可能性が上がります。
Amazonの検索窓には関連KWが表示されますので、自分が登録しているカテゴリーでどのようなKWが使われているかを定期的にチェックし、追加や更新をしてください。
KWを見直した後は、商品ページの説明文も忘れずに更新してくださいね!
③無料販売を活用する
新規読者をゲットするためには、「無料販売(※)」を活用するのもおすすめです。
(※)90日ごとに本の価格を0円にできる制度のこと
無料なので知り合いにも宣伝しやすく、Amazonプライム会員以外の方やKindle Unlimitedに加入していない人が興味を持ってくれる可能性もあります。
また、無料版売れ筋ランキングで上位を獲得できれば、認知度が上がる効果も。
無料販売が思わぬ起爆剤となるかもしれません!
さらに儲かるKindle出版のテクニック2つ
ここでは、Kindle本でさらに儲ける方法を2つ紹介します。
- レコメンド機能を活用する
- ほかの商品の購入者特典に使う
これを実行すれば、Kindle本の認知度をアップさせたり、古いKindle本を活用したりできますよ!
①レコメンド機能を活用する
レコメンド機能は、 商品の属性情報やユーザーの閲覧履歴・購買履歴を基に表示されるメッセージのことです。
この機能を利用すれば、あなたの本がたくさんの人の目に留まるチャンスを作れます。
とはいえ、具体的にどうすれば良いのか分からないですよね。
方法の1つに、あなたのKindle本と同じジャンルの有名本を紹介し、販売リンクを本文に張るという手があります。
もし読者がそのリンクをクリックしてくれたら、有名本の関連商品としてあなたの本がレコメンドされる可能性があります。
細かいテクニックですが、知っておいて損はありません!
②ほかの商品の購入者特典に使う
古いKindle本は、新しく出版するKindle本やコンサルティングなど、ほかの商品の購入者特典に利用できます。
「有料で販売されていたものが無料でもらえる」というのはお得感が大きく、購買意欲を後押しする材料にも。
その本がベストセラーや、数々の部門で1位を獲ったものであれば、価値が上がるのは言うまでもありませんね!
まとめ:Kindle出版は儲けを生み出すツールと考えよう
今回は、Kindle出版で儲かる方法を紹介しました。
本記事の要約
- 【大前提】Kindle出版の印税はお小遣い程度
- Kindle出版の印税の仕組み
- 読み放題でも印税は発生する
- Kindle出版が儲かる3つの理由
- ①ブランディングに役立つ
- ②Amazonが集客してくれる
- ③大きな収益への導線ができる
- 儲かるKindle本を出版する7つのステップ
- ①収益の導線を考える
- ②収益化方法に合ったカテゴリーを選定する
- ③競合のチェックとKW選定
- ④読者のニーズ+αで信頼を得る
- ⑤表紙に力を入れる
- ⑥購入者特典をつける
- ⑦新着ランキングでスタートダッシュを狙う
- Kindle出版で継続的に儲ける3つの方法
- ①SNSで読者をゲットする
- ②Kindleストアの検索エンジン対策をする
- ③無料販売を活用する
- さらに儲かるKindle出版のテクニック2つ
- ①レコメンド機能を活用する
- ②ほかの商品の購入者特典に使う
Kindle本は出版して終わりではありません。せっかく本を出すなら、最大限に利用しないともったいないです。
Kindle出版をきっかけにして、大きな儲けを生み出しましょう!