SEO内製化の手順とコツを大公開【社内で完結させてコストカットを叶えよう】
SEOを内製化したいけど、どうやったらいいのかわからない…。手順や成功させるコツを教えてほしい。
今回は、こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
- SEO内製化をやるべき企業の特徴とは
- SEO内製化を行う基本手順
- SEO内製化を成功させる3つのコツ
この記事を書く僕は、ブログ歴4年。月収は100万円を超えています。
本記事の執筆者
EXTAGE株式会社 代表取締役|上場企業を含むSEO担当社数は30以上|出版書籍『文章でお金持ちになる教科書』『Webライターが5億円稼ぐ仕組み』
EXTAGE株式会社 ライティング責任者|記事執筆・添削数は累計3000記事以上|Webライター100名以上が在籍する講座を運営
自社サイトへのアクセス数を増やすには、SEO効果を高めてユーザーが自社サイトに来やすくする動線を作る必要があります。SEO内製化とは、そういったSEO対策を外部に委託するのではなく自社内で行うことです。
SEOはプロに外注する方法もありますが、多額の費用がかかるケースも多くコミュニケーションコストも発生します。一方、自社内でSEOを行うSEO内製化であれば、コストを抑えられるうえに、実際の仕事に精通した社員が作る専門性の高いコンテンツを生みやすいというメリットがあるのです。
とはいえ、どういった手順でSEO内製化を進めたらいいのかわからないという方も多いでしょう。そこで今回は、SEO内製化をやるべき企業の特徴や具体的な手順、さらに成功させるコツについても詳しく解説していきます!
SEO内製化をやるべき企業の特徴とは
そもそも、自分の会社がSEO内製化をやるべきなのかどうかをあらかじめ確認しておきましょう。
SEO内製化をやるべき企業の特徴は主に以下3つです。この3つに当てはまっていないとSEO内製化を行うのが難しくなってしまうので、もし当てはまっていないなら改善するかプロに外注した方が良いですね。
- SEO効果を高めたい目的が明確にある
- SEO専任で作業ができる社員がいる
- 社内でSEOの重要性が十分に理解されている
それぞれ具体的に解説していくので、順番に見ていきましょう!
①SEO効果を高めたい目的が明確にある
まずは、SEO効果を高めたい目的が明確にあるかどうかを確認しましょう。目的が明確にあるなら、SEO内製化を進めるべきだと言えます。
目的がないと何のためにSEO内製化をすればいいのかわかりませんし、SEO内製化が成功したかどうか判断のしようがありません。
「自社サイトのアクセス数を上げる」というような目標も悪くはないのですが、具体的な数値もセットで設定するとより良くなるでしょう。
②SEO専任で作業ができる社員がいる
次に、SEO専任で作業ができる社員がいることも重要です。
というのも、SEO業務はかなり多くの作業が必要なうえ、継続的なデータ分析や専門的なSEO知識が必要だから。そのため、他の業務とSEO業務を兼任すると手が回らなくなってSEO内製化の実現が難しくなってしまう懸念があるのです。
本気でSEO内製化を成功させたいなら、SEO専任で作業を任せられる社員がいるか確認したり、SEO専任でも他の業務が回るように社内体制を見直したりしましょう。
③社内でSEOの重要性が十分に理解されている
また、社内でSEOの重要性が十分に理解されているのであれば、SEO内製化は比較的スムーズに進められます。SEO対策をすることで自社のビジネスにどのようなメリットがあるのか、どういった形で貢献するのか、こういったことに理解のある会社であれば、SEO専任の社員も集中して作業に取り組めるでしょう。
一方、SEOへの理解がない企業の場合はSEO内製化のハードルが一気に上がります。特に経営層の理解は必須で、理解がないとそもそもSEO専任で仕事をさせてもらうことも難しいでしょう。また、上司や同期の理解がない場合、「仕事をサボってる」と思われて陰口を叩かれてしまう懸念もあります。
もし職場内でSEOへの理解があまり得られていないなら、状況によってはSEO内製化への道筋を社長や経営層が示し、社内の理解を得ていく必要もあるでしょう。
SEO内製化を行う基本手順
SEO内製化をやるべき企業の特徴が理解できたところで、実際にSEO内製化を行う基本的な手順について解説していきます!手順は主に以下5ステップとなるので、順番に確認していきましょう。
- SEO対策を行う目的を明確にする
- 集客したいターゲット(ペルソナ)を決める
- キーワード選定を行う
- キーワードに沿って記事を書いていく
- アクセス数や検索順位を確認しつつ改善を行う
①SEO対策を行う目的を明確にする
まずは、SEO対策を行う目的を明確にしましょう。前述した通り、目的が明確になっていないと「どこに向かってどのような努力をすればいいのか」が分からなくなってしまいます。
SEO対策をやりたいという企業の多くは、SEOを通して自社サイトのアクセス数を集め、自社サービスや商品の成約につなげたいと思っているはず。このように、SEO対策をして何がしたいのかを明確にしましょう。
さらに、SEO対策を行う目的が明確になるとゴールが明確になるので、正確な目標設定ができます。例えば「◯月までに自社サイトへのアクセス数を前年比◯%アップさせる」など、数値や期日も交えて目標設定を行うのがおすすめです。
②集客したいターゲット(ペルソナ)を決める
SEO対策を行う目的が決まったら、集客したいターゲット(ペルソナ)も決めていきましょう。ターゲットやペルソナと言われると難しいと思いますが、簡単に言うと「自社の商品やサービスを購入してくれる人物像」です。
企業なら「こんな人に向けて商品・サービスを作っている」「こんな人に使ってほしい」というターゲット(ペルソナ)があるはず。もしわからなければ、上司や経営層の方々に確認してみるのも良いでしょう。
集客したいターゲット(ペルソナ)を決めると想定読者を思い浮かべて記事を書けるので、より具体的で読者に刺さるような質の高い記事を作れます。具体的なターゲット(ペルソナ)の設定方法は以下の記事にまとめているので参考にしてみてくださいね↓
③キーワード選定を行う
次に、キーワード選定を行っていきましょう。SEOにおけるキーワードとは、Google検索の際に読者が検索窓に入力する単語や文章のことを指します。
SEO内製化を行うなら、ユーザーがどんな検索キーワードで自社サイトにたどり着いているのかを「Google Search Console」などのツールで調査すべきです。また、「Ahrefs」などのSEOツールを活用して、競合サイトがどんな検索キーワードでユーザーを獲得しているのかも調べましょう。
その上で、どんなキーワードで自社サイトを上位に掲載したいのか、ターゲットとするキーワードの選定を行います。競合他社の状況や業界のトレンドを把握しながら、キーワードの選定を進めていきましょう。
なお、キーワード選定のやり方はこちらのYouTube動画でガッツリ解説しています。個人ブログだけでなく企業サイトでも使える方法を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!
④キーワードに沿って記事を書いていく
キーワード選定が終わって書くべき記事のキーワード一覧が決まったら、実際にキーワードに沿って記事を書いていきましょう。
記事を書くといっても、ただ書けばいいわけではありません。ユーザーがそのキーワードを検索した意図はなんなのか、この記事で悩みは解決できるのかを分析しながら書いていきましょう。さらに、ユーザーの心を動かしたり購買意欲を揺さぶったりできれば、自社商品・サービスの成約につながります。
また、記事を作成する際は競合が書いていないようなオリジナル要素を入れることで差別化を図れます。企業ならではの力を活かして、大規模なアンケートを行ってアンケート結果を記事に載せたり体験談を募集して掲載したりするのも良いですね。
⑤アクセス数や検索順位を確認しつつ改善を行う
記事を書いたら、2〜3ヶ月ほど期間を開けてからアクセス数や検索順位を確認しましょう。この作業を「リライト」と呼びますが、リライトは簡単に言うと答え合わせです。検索順位という形で答えが出るので、競合よりも低い順位なら競合を超えるような記事に改善します。
具体的なリライト方法としては、以下5つの手順で進めるのがおすすめです。
記事のリライト方法
- 現状を確認する【SEOの評価】
- KWを再調査する
- 構成や文章表現を改めてチェックする
- タイトルを見直す
- ユーザビリティを高める
現状を確認するためには、「Google Search Console」や「Googleアナリティクス」といったツールを活用しましょう。ちなみにツールは導入してからデータを蓄積していく必要があるので、リライト時ではなく記事を書く前から導入するように注意が必要です。
リライトが完了したらまたキーワード選定や記事の作成を行い、数カ月後にリライトする流れを繰り返してSEOを改善していきましょう。具体的なリライトの方法は以下の記事にまとめているので、リライトをする際には参考にしてみてくださいね↓
SEO内製化を成功させる3つのコツ
SEO内製化の手順がわかったら、さらに成功率を高めるために以下3つのコツを伝授します。それぞれ詳しく解説していくので、順番に見ていきましょう。
- SEOのノウハウを社内に蓄積させる
- 作業をルーティン化する
- ルーティン化した作業をマニュアルにまとめる
①SEOのノウハウを社内に蓄積させる
SEO内製化を成功させるためのコツ1つ目は、SEOのノウハウを社内に蓄積させること。最初はわからないことも多いかもしれませんが、勉強してスキルをつけることでSEO専任者のノウハウはどんどん高まっていくでしょう。
そうやって培ったSEOノウハウを社内に蓄積していくと、会社にとって重要な資産となります。というのも、SEOノウハウが蓄積されていると、より高度なSEOができる可能性が広がり、他の社員もSEOの専任者になれる可能性が生まれるのです。さらに、同業他社の中でも一歩リードできるでしょう。
蓄積させる方法に指定はありませんが、社内で共有できるようにGoogleドライブやboxなどのクラウドに保管しておくのは有効でしょう。他にも、参考になったWebページをブックマークしてまとめておいたり、SEO関連の本を社内共用の本棚に置いたりするのもおすすめです。
また、僕がSEOについて網羅的に解説しているYouTube動画もあるので、SEOに関する情報収集をどこですればいいのか迷ったらぜひ参考にしてみてください!
②作業をルーティン化する
コツの2つ目は、作業をルーティン化すること。ルーティン化すると次に何をやればいいかが明確になるので、迷う時間が格段に減ります。
SEO内製化において、迷う時間を減らせると大幅にコストカットができるので、ルーティン化できそうな部分はどんどんルーティン化しましょう。SEO内製化を始める初期からルーティン化を想定して進めると、あとの作業がかなりラクになるのでおすすめです。
注意点としては、ルーティン化してはいけない部分までルーティン化しないように気をつけましょう。例えば、型にはめようとしすぎて読者の需要を無視したり、思考停止して作業をしたりしてしまうのはNGです。
ある程度のルーティン化はすべきですが、臨機応変な対応が必要な作業と混同しないようにしましょう。
③ルーティン化した作業をマニュアルにまとめる
最後に紹介するSEO内製化を成功させるコツは、ルーティン化した作業をマニュアルにまとめることです。というのも、マニュアルがあれば、今後別の人がSEO専任者になったとしても問題なく引継ぎができるからですね。
とはいえ、SEO内製化の作業は試行錯誤の繰り返しなので、そのままマニュアルにまとめるのはかなり苦労するでしょう。スムーズにマニュアル化を行うためには、以下の方法でマニュアル化を進めるのがおすすめです。
- SEO内製化の手順を順番に行う
- 順番に作業を行う過程で、マニュアル用にメモをしておく
- ルーティン化を行い、作業の無駄を省く
- メモとルーティン化をもとにマニュアルを作成する
- 洗練されたマニュアルが完成する
SEO対策は、費用対効果の高いルーティンを見つけ、そのルーティンをマニュアル化して回し続けることでさらなる効果を生み出します。マニュアル作成は、自社にとって大きな価値となるでしょう。
これまで試行錯誤して頑張ってきたSEO専任者は管理側のポジションに立ち、新たなSEO専任者の育成に力を入れるのも良いですね。そうやって組織でSEOを改善し続けることこそが、SEO内製化の成功と言えるでしょう。
まとめ:SEO内製化を成功させて、自社の業績アップにつなげよう!
今回は、SEO内製化の手順や成功させるコツなどについて解説しました。
本記事の要約
- SEO内製化をやるべき企業の特徴とは
- ①SEO効果を高めたい目的が明確にある
- ②SEO専任で作業ができる社員がいる
- ③社内でSEOの重要性が十分に理解されている
- SEO内製化を行う基本手順
- ①SEO対策を行う目的を明確にする
- ②集客したいターゲット(ペルソナ)を決める
- ③キーワード選定を行う
- ④キーワードに沿って記事を書いていく
- ⑤アクセス数や検索順位を確認しつつ改善を行う
- SEO内製化を成功させる3つのコツ
- ①SEOのノウハウを社内に蓄積させる
- ②作業をルーティン化する
- ③ルーティン化した作業をマニュアルにまとめる
SEO内製化は、外注に比べて社内にSEOノウハウを蓄積できたりマニュアル化などで効率的にSEO改善ができたりと多くのメリットがあります。
とはいえ、実際SEO改善を社内で行うとなると先行きが見えない部分も多く、「やってみないと、どれだけ成果が出るか分からない」という側面もあります。
しかし、ひとつ言えるとしたら、「やり続ければ必ず結果は出る」ということですね。企業のSEO内製化はSEO専任者のプレッシャーも大きいと思いますが、正しい知識をつけて正しい努力を繰り返せば、自然と結果がついてくるでしょう。
諦めずに、SEO対策を頑張っていきましょう!